隠蔽が止まらぬ明治、情報開示に二の足

社員に急きょ誓約書 内容に違法性の疑い

 

粉ミルクは空気汚染? 一夜で変わった原因

粉ミルクの汚染元調査でも、明治のずさんさが浮き彫りとなった。

「粉ミルク回収発表の前日に、原材料で重大なトラブルがあったとの社内連絡があり、当日、係長以上は社内待機とのことだった」と、ある社員は打ち明ける。ところが、「翌日の発表では、『原材料』が『空気汚染』に変わっており、皆驚いた」と言う。たった1日での原因究明に「正確に確認せずに発表したのではないのか」(服部氏)との声も上がる。

空気汚染の可能性が高いならば、「空気を取り込むフィルターのセシウム汚染の状況を検査し、公開すべき」(同氏)だが、明治は検査すらしていない。実際にセシウム入りの粉ミルクが製造された埼玉工場は、所轄の春日部保健所が問題発生後に内部視察を行っているが、「法律違反ではないため、使用フィルターを明治が企業秘密としている以上、公開できない」としている。

さらに粉ミルク問題では、報道後、1時間以上遅れて知らされた量販店から「叱責、苦情、不信、損害の補償要求」が出ていることも明治の社内文書で報告されている。明治は12月に「緊急事態発生時連絡マニュアル」を作成したものの、信頼を取り戻すのは容易ではない。「今回の明治のやり方は、店頭での混乱を読み切れておらず、自己中心的だ」(大手スーパー)。

 

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