東急線、懐かしい「ギラギラのステンレス車」時代 緑の旧型車が活躍、非冷房も残る80年代の記憶

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当時、ひときわ強い愛着があった車両は2023年に全車両が引退した8500系だ。8500系といえば田園都市線の主力であり、撮影といえばほかの路線には目もくれずひたすら田園都市線ばかりを追い掛けていた。

田園都市線8500系 田奈1号踏切
田園都市線唯一の踏切(田奈―長津田間・1989年消滅)を通過する8500系(撮影:橋爪智之)
【写真】田園都市線に唯一あった踏切「田奈1号踏切」を駆け抜ける「半蔵門行き」の8500系

だが、8500系(と営団地下鉄8000系)以外は走っていない同線より、むしろほかの路線のほうが多種多様な車両が走っていて、今考えれば面白みがあった。

車種が豊富だった東横線・大井町線

東急で田園都市線と双璧をなす東横線は8000系を中心に、軽量車体を採用した8090系、初のVVVFインバーター制御を採用した9000系、日比谷線直通用7000系(非乗り入れの東横線内専用車もいた)といった車両が活躍し、1988年以降は日比谷線直通用車両の後継車である1000系もこれに加わった。営団日比谷線からは3000系、1988年からは当時最新鋭の03系も乗り入れるようになった。

東急7000 日比谷線直通
日比谷線直通用として使用される7000系(撮影:橋爪智之)
東急9000
東急初の量産VVVFインバーター車だった9000系(撮影:橋爪智之)

それ以上にバラエティ豊かだったのは大井町線だ。旧5000系・5200系(1985年まで)、旧6000系・7000系・7200系・8000系と6車種が集まっており、何が来るか分からない楽しみがあった。しかし反面、夏場に冷房付きの8000系が来れば天国だがそれ以外は地獄……という運試しもあった。

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