東急線、懐かしい「ギラギラのステンレス車」時代 緑の旧型車が活躍、非冷房も残る80年代の記憶

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一方で、単なる赤帯とはいえワンポイントが入った8500系や8090系は一際特別感があり、そこに憧れた沿線ファンも多かったのではないだろうか。筆者もその1人で、そういった思い入れもあったため、1988年ごろからほかの車両にも赤帯が入り始めた時は、特別感のあった赤帯が安売りされたような気分で、ちょっと残念に感じたものだった。

東急東横線 8500
東横線の各駅停車に使用されていた8500系(撮影:橋爪智之)
東急8000 赤帯
自由が丘―田園調布間を走る、前面に赤帯が入った後の8000系(撮影:橋爪智之)

池上線に冷房車が来た!

筆者が撮影を始めたのは1984年のことで、写真による記録はそれ以降となる。ちょうど東横線から撤退した7200系が池上線初の冷房車として転属してきたころで、当時はこれに乗りたいがために駅で何十分も待ったこともあった。

この頃、7200系は非冷房で残っていた車両の冷房化が進められていたが、改造が間に合わずに非冷房のままで池上線に転属してきた編成もあり、ステンレスカー=冷房車だと喜んだら屋根上に冷房装置が載っていなくてがっかりしたこともあった。池上線では特別感のあった7200系だったが、1989年に旧3000系列がすべて引退すると全車が7200系となり、特別な感じは薄らいだ。

東急7200 池上線入線
池上線の冷房化に貢献した7200系(撮影:橋爪智之)
【カラー写真で見る】東急各線で幅広く活躍し、池上線の冷房化に貢献した7200系。ダイヤモンドカットといわれた前面デザインが特徴だった
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