創業90年カヤバがキャンピングカーに挑む意味 デュカトをベースにした「ビラトール」を発表
ベース車両は、前述のとおり、フィアットのデュカト。近年、キャンピングカーのベース車として高い人気を誇る商用バンで、ビラトールはその室内を架装したバンコン(バンコンバージョン)と呼ばれるタイプだ。ボディサイズは全長5995mm×全幅2050mm×全高2720mmで、乗車定員は4名、就寝定員3名。8ナンバーのキャンピングカー登録車となる。
特徴1:独自の油圧技術
デュカトをベースとしたキャンピングカーは、近年、国産メーカーも数多く手がけているが、このモデルは、カヤバ独自の油圧技術を活かした装備を持つことが大きな特徴といえる。
まず、サスペンションには専用開発したショックアブソーバを装備する。カヤバの担当者によれば、デュカトは、ノーマル仕様でも「もともとボディ剛性などが高いため、ステアリングを切ったときの回頭性が良く、軽快なフットワークを持つ」という。だが、キャンピングカーでは、家具や家電製品などを架装するため、車両重量は重くなる。そのぶん、本来の運動性能が発揮できないケースも出てくる。
専用のショックアブソーバは、それに対応させるとともに、ビラトールを「乗用車感覚で乗ることができるキャンピングカー」に仕上げるために開発したという。より具体的には、キャンピングカーが比較的苦手とする高速道路や山道の運転も楽しめ、街乗りでも滑らかな乗り心地を実現。加えて、旋回中などもクセのない素直な動きを見せる絶妙のバランスも具現化するという。
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