創業90年カヤバがキャンピングカーに挑む意味 デュカトをベースにした「ビラトール」を発表

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運転席および助手席が回転し、ダイネットとしても使用できる
運転席および助手席が回転し、ダイネットとしても使用できる(筆者撮影)

また、車両左側のエントランスのすぐ右には、電子レンジや85L冷蔵庫を備えるキッチン。その奥にはソファとテーブルも備え、停車時に運転席や助手席を180度回転させるとフロントのダイネットにできる。なお、運転席と助手席は、これも専用設計のバケットシートを採用。レース用シートなどで有名な企業ブリッドとコラボしたこのシートは、身体を適度に包み込む形状などにより、ロングドライブでの疲労を軽減し、腰痛などになりにくいことが魅力だ。

さらに、フロントのダイネット後方には、トイレなどを設置できるマルチルームも常設。5kWhのリン酸鉄リチウムイオンを使ったサブバッテリーや走行充電システムも装備することで、エンジン停止時もルーフエアコンや電子レンジなど家電製品を存分に使うことも可能だ。

ビラトールの販売価格について

リヤダイネットをフラットなベッドにした状態
リアダイネットをフラットなベッドにした状態(筆者撮影)

以上が、ビラトールの概要だ。予定価格(税込み)は2145万円(税抜1950万円)。すべて受注生産で、今回のショー初日となる2025年1月10日より受注を開始している。新規参入となるカヤバは、キャンピングカーの独自販路を持たないため、販売元は国産キャンピングカーの有名メーカーであるRVランドが担当するという。

近年、デュカトをベースにした国産キャンピングカーは、先述のように、国内の他メーカーでも数多く製作している。価格帯は1000万円~1500万円程度のモデルも多いため、カヤバ製は比較的高い印象だ。既存の強豪モデルたちも多いなか、カヤバ製モデルが市場からどのような反響を得るのかが今後注目だ。

次ページ一般ユーザーへの認知にも力を入れるカヤバの戦略について
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