新型Galaxyが開拓する"AIエージェント"の時代 アプリ間の連携によってスマホ体験が変わる

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Galaxy S25の投入と同時に、指輪型デバイス「Galaxy Ring」の日本投入も発表された。

Galaxy Ring
2024年に海外発表された指輪型デバイス「Galaxy Ring」が日本に投入された(筆者撮影)

Galaxy Ringやスマートウォッチでは、心拍数・睡眠状態・皮膚温度といった身体データが計測できる。

こうした情報が本体のAIエージェントと連携すれば、朝の睡眠スコアが低い日に「スケジュールを少し後ろ倒しにしませんか」と提案するなど、1人ひとりのコンディションに合わせた生活サポートが期待できる。

Galaxy Ring
Galaxy Ringは睡眠スコアの計測に特に最適化されている(筆者撮影)

AppleもApple Watchのヘルスケア連携を進めており、身体の文脈まで含めたAIエージェントの競争はますます本格化する可能性がある。

アップルより早く日本で展開

Appleがアメリカで先行させたApple Intelligenceは国内では2025年内の提供となっており、具体的な提供時期が明らかになっていない。

一方でGalaxy S25シリーズは2月14日(ドコモのみ2月中旬以降)から国内販売が始まり、日本でAIエージェント型のスマホ体験が広がる先駆けとなる。

ただ、アプリ連携が一歩進むほどユーザーの行動履歴は多面的に取得されることになり、「どこまでAIに任せられるか」という判断が必然的に求められる。便利さを追求しながらプライバシーを守るために、サムスンやGoogleはどこまで明確な設定や可視化を整備できるのか。

S25シリーズの登場により、「生成AIが広げた可能性」から「AIエージェントによる日常業務の自動化」へとシフトする段階が日本のスマホ市場でも一気に加速するだろう。アプリを個別に操作するのではなく、目的を伝えるだけで複数のサービスが裏側で動く世界は、思いのほか早くやってくるかもしれない。

石井 徹 モバイル・ITライター

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いしい とおる / Toru Ishii

1990年生まれ。神奈川県出身。専修大学法学部卒業。携帯電話専門媒体で記者としてのキャリアをスタート。フリーランス転身後、スマートフォン、AI、自動運転など最新テクノロジーの動向を幅広く取材している。Xアカウント:@ishiit_aroka

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