ピンタレスト創業者「エンブレム騒動は残念」 画像共有サービスの正しい使い方を指南
――日本では五輪エンブレムの騒動が波及する形で、ピンタレストが注目された。どう受け止めているか。
佐野研二郎氏が実際にどのようなデザイン活動をしていたかについては知らないが、騒ぎの中でピンタレストが話題になったことは、私の耳にも入ってきた。私自身、建築デザイナーだったこともあり、インスピレーションを得るツールとしてサービスを開発してきた。
ピンタレストはアイデアを盗むためでなく、集めたアイデアからひらめきを得て、あくまで自分のオリジナルなモノやデザインを作るためのサービスだ。ネガティブな話題の中で取り上げられてしまい、本当の価値を一部の人には誤解されてしまったことを、一人のデザイナーとしても、とても残念に思っている。
「盗用問題」が起きたのは日本だけ
――ピンタレスト利用者にはデザイナーも多い。日本以外でも盗用などの問題について、似たような事例が起きたことはあるのか。
日本以外ではこのような問題は起きていない。かなり独特な状況だ。
そもそも、ピンタレストは画像をクリックすると、画像を掲載している元サイトに飛ぶ仕組みになっている。誰の創作物であるかということを大切に考えているからだ。
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