横浜駅に乗り入れているJRの路線には京浜東北・根岸線もある。京浜東北線は大宮―横浜間を走るいわゆる“電車線”。まあ、いまどき列車線・電車線などといってもどれだけ通じるかは怪しいところ。わかりやすくいえば、各駅停車のようなものと思っておけば大きな間違いはない。
そんな京浜東北線は、1914年の東京駅開業と同時に運行がはじまった東京―横浜間の電車運転“京浜線”にルーツを持つ。京浜線は営業初日にトラブルを起こし、来賓を乗せた電車がいきなりストップという波乱の滑り出し。半年ほどの運休ののちに営業を再開し、運転区間を北に延ばしながらいまに続いている。
通勤電車と貨物列車が走る
そして、京浜東北線は横浜駅から南に向けて、根岸線に直通する。根岸線の桜木町から先は戦後の本牧一帯や根岸湾の工業化を受けて建設された比較的新しい路線だ。
初代横浜駅付近に設けられている桜木町、また外国人居留地を指す“関内”の名を頂く横浜スタジアム最寄り駅の関内、中華街や元町に近い石川町などを通る。
さらに丘陵地帯を縦断して根岸湾沿いに出て、最後は再び丘陵地帯を横断して大船駅で東海道本線との邂逅。ユージとタカの本牧、また洋光台や港南台といったニュータウンのアクセスを担う通勤路線である。都会のビル群のなかを貨物列車が走る風景もおなじみだ。
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