高級住宅街が…写真が語るロス火災の凄まじさ カリフォルニアを襲った乾燥した強風の恐怖

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

なぜこのような大火災が同時に発生したのか?

今週、気象予報士たちは、時速50〜80マイル、山間部では時速100マイル以上に達する有害な突風が吹くと警告していた。この風と乾燥した空気とが相まって、南カリフォルニアの火災気象は危機的状況に陥った。また、この冬に先立つ2度の雨季の後、丘は植物で覆われている。「火災の天候という点では、これほど悪いことはない」と予報士は言う。

(写真:The New York Times)

カリフォルニアでは、冬から晩秋にかけて大火災が発生する傾向がある。
今冬のようにまとまった降水がない時期は、植生が極度に乾燥する。また、カリフォルニアの気候が冷え込むと、ネバダ州やユタ州から西の南カリフォルニアに吹く、強く乾燥した突風であるサンタアナ風が吹き、この地域で最も壊滅的な火災につながる。

北カリフォルニアの町パラダイスを破壊した、カリフォルニア史上最も致命的で破壊的な火災は、2018年11月中旬に発生した。

火災は今後も続く可能性大

火災は今後も増え続けるのか?

残念ながら、そうだ。強風のために航空機が離着陸できない場所もあり、消防士がヘリコプターから消火活動を行うには限界がある。また、同時多発的に発生する火災のため、消防のリソースも手薄になっており、過剰な需要の中で消火栓の水が枯渇し始めているところもある。

気象当局によると、風は8日の午後には弱まる見込みだが、ロサンゼルス郡とベンチュラ郡では9日まで中程度の強風が続くという。

(写真:Mark Abramson/The New York Times)

消防当局は、避難はしていないが火災の近くに住んでいる人々に、今後数時間、炎が速く予測不可能な動きをする可能性があるため、警戒を怠らないよう呼びかけている。また、南カリフォルニアのすべての人々に、新たな火災に注意するよう呼びかけている。

(執筆:Soumya Karlamangla記者、Jesus Jiménez記者)

(C)2025 The New York Times

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事