ローカル鉄道に続々登場「復刻カラー」人気の秘密 何十年も前の初登場時の塗装が懐かしさを呼ぶ
2019年3月10日に運行を開始したのは700形。もともとはJR東日本の高崎車両センターに所属していた107系100番台で、1989年から両毛線や上越線などで運行していた車両である。すでに製造から30年以上経過しているが、上信電鉄での運用にあたりワンマン運転やバリアフリー対応の工事を行い、現在は6編成(12両)が、同電鉄で第2の人生を歩んでいる。
上信電鉄オリジナル塗装に変更された編成も存在しているが、一部(クハ754・クモハ704)は、鉄道愛好家からの要望によりJR東日本時代の塗装が施され、リバイバルカラー編成として運行している。かつてJRマークが表示されていた運転室直後の戸袋付近には、「JR」ではなく上信電鉄を意味する「JDK」のロゴマークが掲出されている。
「これぞ西武鉄道」上信電鉄の黄色い車両
また、2004年に上信電鉄へ入線した500形は、かつて西武鉄道で新101系として運行されていた車両で、2編成(4両)導入された。2編成とも広告ラッピング時代を除けば、上信電鉄オリジナル塗装をまとっていたが、2024年に「500形入線20周年」を迎えるにあたり、西武鉄道リバイバルカラーへの塗装変更を行い、5月10日から運行を開始した。
懐かしの黄色い車体に、銀色のステンレスドア。東京や埼玉から、この車両を目当てに上信電鉄を訪れる愛好家も多く、その姿を見て「これぞ西武鉄道」と大きくうなずく人も多いという。
西武鉄道車両のリバイバルカラーの運行は、本家の西武鉄道でも行われているが、現在の同社の車両はかつての鉄ではなくステンレス製が大半を占めている。それゆえ、懐かしさを追い求めて、この黄色い電車に会いにくる人が多いようだ。
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