中国発・格安通販のユーザー層、何とも意外な実態 都道府県別の通販アプリ利用率ランキング
これらの結果から見えてきたのは、「中国発の格安通販」として一括りにされがちなTemu、SHEIN、AliExpressといったサービスが、実はそれぞれ異なるターゲットに普及しているということだ。格安通販サービスが国内の通販市場に与える影響を考えるにあたっては、この点が重要だ。
日本では、特に成長が著しいTemu・SHEINはそれぞれ楽天市場・ZOZOTOWNと利用者が重なる。Amazonよりもむしろ国産の通販サービスと競合していると考えられるのだ。
地域ごとに中国発の格安通販の利用率に差
居住地域の視点からも見てみよう。各通販アプリの利用率の上位、下位3位の都道府県を次のように示した。
中国発の格安通販の特徴は明確で、Temu、SHEIN、AliExpressのいずれも利用率1位は沖縄県だ。Temu、SHEINは2位、3位に長崎県、宮崎県が続き、九州沖縄エリアの普及が先行していることがうかがえる。
リアル店舗へのアクセスの問題や、県民の平均的所得など複数の要因が考えられるが、利用率が高い地域と低い地域では2倍以上の開きがあり、普及のスピードに大きな地域差があることも特徴として浮き彫りになった。
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