「3カ月で4キロ減量」成功したのに心を病んだワケ 「成功体験」がなぜか無駄になる人"2つの特徴"

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殊勝な成功者たる彼ら/彼女らに巣食うメンタルの闇、その一例を紹介しよう。 

ダイエットに成功した女性の闇

ある日、私のSNSのDMボックスに、ダイエットを目標にする一人の女性から「毎日、ダイエットの経過を報告します」と、一方的ながら応援したくなるDMが届いた。 

スタートから1カ月は、お菓子を食べてしまったり深夜にラーメンをすすってしまったりと散々な様子だったが、徐々にダイエット中の自覚が出てきたのか、2カ月目から彼女は変わった。 

具体的には、毎日会社からの帰宅時に最寄り駅の1駅前で降りて徒歩で帰り、3日に一度のランニングを始めたのである。 

ダイエット開始から3カ月が経ったころ、成果は出た。 

身長160cm、55キロだった彼女の体重が、突然51キロまでダウンしたのだ。 

これは大きな成果である。 

彼女はDMで「双子出産したんか? ってぐらい身体軽いです」と冗談交じりに成功談を語ってくれた。私も奮って褒めちぎり、喜びを共有した。よし、フェスだ、やはりフェスを開催しよう。 

しかし、フェスの開催に間に合わず、事件は起きた。 

毎日の歩数を増やす生活を送っていた彼女の膝が壊れたのだ。 

幸いにも大きな怪我ではなかったが、ランニング中に動けなくなる程度の痛みから始まった、全治2週間の筋肉系の怪我だった。 

彼女は残念そうに「もう一回双子出産してやろうと思ったのに。名付けてショットガン出産」と私に話した。 

私も「出産で銃刀法違反するんじゃありません」と、笑って返した。 

ここからさらに事件が起きた。 

待てど暮らせど、彼女の膝が快方に向かったという連絡が来ない。 

心配になり、私から彼女に連絡を取ると、なんと膝を手術することになったという。 

私はDMを眺めながら、自身のスマートフォンに向かって大手町のド真ん中で「ハイィ!?」と叫んでしまった。 

どうやら彼女は、自身の膝が壊れたのにもかかわらず、ランニングを続けていたそうだ。 

なぜそんなバカなことを! 私は心配と少しばかりの怒気を込めて、彼女に理由を問うてみた。 

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