
本番前の楽屋に訪ねてきた谷
「谷と作ったM-1」 島田紳助
谷が、読売テレビの本番前の楽屋に訪ねてきて、会社から漫才を盛り上げろと言われたのですが、なんか知恵貸してくださいという風な会話から、全てが始まりました。
私の中で、2つの思いが心の中にあり、本番前の短い時間、谷の話に乗りました。
ひとつは、私は18歳で弟子になり漫才の道に進むのですが、漫才をずっとやる気はなく、夢は東京で司会者になること、だから漫才は最初から10年でやめる計画でした。実際は8年でやめたのですが、コンビを組むときに相方の竜介にも10年しかしないと話してのコンビ結成でした。
ですから、自分の夢が叶っていくと、漫才に対して利用したような罪悪感がいつもありました。