婚活をうまくいかせるためには、時間や行動力を出し惜しみしてはいけない。
自分ルールで進めるのではなく、相手を受け入れる気持ちを持って、相手のリクエストには合わせる気持ちを持つことが大切だ。また、この言動を取ることで、相手が自分のことをどう思うか、その想像力を持つことも忘れてはいけない。
過去を引きずりながらの婚活
しんいち(47歳、仮名)は、4年前に離婚をしたバツイチだ。
過去の結婚生活は、7年間だった。なぜ離婚になったかといえば、5つ年下の元妻が、会社の同僚と不倫をしたから。しんいちと元妻の間には子どもがいなかったのだが、元妻が不倫相手の子を妊娠した。そして、「別れてほしい」と切り出された。
この話を、入会面談で話してくれたのだが、裏切られた悔しさをまだ引きずっているようだった。「別れてやりましたけど、黙って引き下がりたくなかったので、その男の直属上司にすべてをぶちまけて、白日の下にさらしてやりましたよ」。
その結果、不倫相手の男性も元妻も、その会社にはいづらくなり、2人そろって辞めたようだった。
筆者は、「過去にとらわれていても、幸せになれませんから、新しい出会いをどんどんして、上書きをしていきましょう」とアドバイスした。
そこからいくつかお見合いをしのだが、断りの理由を出すときに、何度か別れた元妻の話が出てきた。「今日の女性は、笑い方があの元妻に似ていて、嫌でした」「明るい人だったけれど、ああいうタイプは不倫する気がします」。
見合いした女性と元妻を比較していた。思いが断ち切れていないのはありありだった。
過去は変えることはできない。ただ過去というのは、現在の自分が幸せか否かで、見方を変えることができる。
独身のままでいたら、元妻への恨みつらみは消えないだろう。しかし、新しい相手と出会い、幸せになったら、「あの離婚があったから、今の幸せがある」と思えるようになる。
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