「普通の人でいい」といいながらも、すべてに“普通”を求めたら、普通の3乗で、それは普通ではなくなっている。さらに、「とにかく大事なのは、清潔感です」という条件も付け加えているので、ますますお相手選びが厳しくなる。
自分では意識していないのだが、理想はかなり高くなっているのだ。
こうしたタイプは、相手が自分の掲げる“普通”を1つ満たしてみたら、会ってみたらどうだろうか。背が低くても、年収が自分よりも上、年収が多少低くても、同世代。歳が離れていたとしても、年収も身長も希望通り――。すべてに“普通”を望まないことで、良縁を呼び込める。
婚活でも「マイルール」
次に、婚活で苦戦する人の特徴は、婚活において“自分のルール”を決めている人だ。
まみ(47歳、仮名)は、東京の隣の県に住んでいる。お見合いは、隣の県から近い都内の駅周辺と決めている。あるとき、自分から申し込んだお見合いが受諾された。そして、お相手から候補日が3つ送られてきて、お見合い場所に希望する地から遠い場所を指定された。
それを伝えると、「そこは遠すぎます。○○駅でお願いできませんか」と言う。お相手が指定してきた場所は、まみが希望する駅から25分程度電車に乗れば着くのだが、その25分が譲れない。
結婚相談所の場合、お見合いを受けた側に日程と場所を出せる優先権がある。そのことを伝えると、「相手に優先権があっても、それに応じられない場合は、こちらの要望も出してよいということになっていますよね」と頑なだった。
見合い場所を、自分の都合の良いところに寄せようとするのは、男性よりも女性に多い。そうしたタイプは、仮交際に入ったとしても自分中心の性格が随所で垣間見えるので、交際がなかなかうまくいかない。
また、お見合いを対面ではなく、“まずはオンラインで”と提案する人も、お相手にいい印象を与えない。
関東と関西、九州、北海道などの遠方ならいざ知らず、関東近県同士なのに、オンラインを提案してくるのは、“お見合いの場所に出ていく時間と行動するエネルギーを手抜きしている”と相手に取られるからだ。
加えて、結婚相談所の場合、お見合いのお茶代は男性が払うことになっているので、男性で最初からオンラインを希望してくる人は、「お茶代が惜しいから、まずはオンラインでふるいにかけるケチな人」という印象を相手に与えてしまう。
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