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異彩放つ「早稲田のガウディ」内部の"特濃"な空間 ドラード和世陀設計した90歳の梵寿綱氏に聞く

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さらに当初は外壁のコンクリート彫刻を手がける職人がいたというが、その計画は途中で頓挫し、結局梵さんが外壁を作る“羽目”になる。梵さん自身が職人のように、コンクリート彫刻の外壁を作りあげた。

一方で、壁面のタイルや彫刻、ステンドグラス、鍛造、門扉や郵便受けなど、随所にある装飾は、職人やアーティストが集って担当している。その数は約16人にものぼった。

入り口付近の床にある大きな舌を出した顔の絵。気づいたとき一瞬ドキリとした(写真:編集部撮影)

「協働者として、自由に作ってもらいました。伝えたのは、僕にデザインを見せるな、承認を求めるなということ。あなたという人間に対して頼んだのであって、アイデアに対してどうこうチェックはしない。承認したら安心して作れるじゃない? 人はやっぱり自分で勝負するしかないんです」(梵さん)

協働した職人やアーティストの個性が際立つ

梵さんは装飾の位置だけ示し、できあがりを待った。それぞれの個性が際立つ装飾が作られていく。協働した職人やアーティストは、その後大きく飛躍して活躍している。

動物が一つひとつ表現された郵便受け(写真:編集部撮影)

「僕の仕事は新鮮だったでしょうね。自分ができなかったことができちゃって、スタイルがどんどん開いていく。だから一緒に仕事をした人たちはとんでもない伸び方しちゃうのよ。これも縁。人と触れ合って生まれる縁ってあるよね」(梵さん)

梵さんにとって協働して作ることを意識した、初めての建築だったという。除幕まで何ができるかわからない、コントロール外の面白さがそこにはあったのだ。

【続きを読む】90歳建築家語る「早稲田のガウディ」完成の舞台裏

 

【そのほかの写真を見る】早稲田のガウディは中に進むと、思わず驚く"あるもの"が出現する。夜の景色も見ごたえ抜群だ。
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