家電「エレクトロラックス」日本から静かに撤退? 公式サイトは商品購入ができず"開店休業"状態

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取引先の一つに話を聞くと、

「撤退の事実は公表されていない(11月13日現在)ものの、どこかのタイミングで発表されるはず。2025年以降の修理対応は、まだ詳細が決まっておらず、エレクトロラックス・ジャパンと調整中」

との回答だった。

さらに、エレクトロラックス・ジャパンが日本で展開する高級家電ブランド「AEG」が、国内ショールームの予約フォームを公開していたため、ウェブ予約を入れたところ、ショールーム担当者からメールで返信があった。

弊社は12/31をもちまして、日本での事業を撤退することになりました。そのため、ショールーム見学のご予約は受け付けておりません」

との返信が来た。重ねて「エレクトロラックスの家電も買えなくなってしまうのか」とメールで質問したところ、

「大変残念ながら、エレクトロラックス・ジャパンで販売していた製品は全てご購入できなくなりました」

と回答があった。こうした事実からも、日本事業の撤退は濃厚だ。

エレクトロラックス韓国法人の代表、マーチン・ルンシュケ氏が今年6月から日本法人の代表も兼務している。ダイソン、ワコム、LGなどを渡り歩いてきた人物(写真:同社HPより引用)

撤退モードだが、いまだ発表なし

ただ、見逃せないのは、消費者に撤退の時期を知らせず、現在も家電量販店等では販売を続けている点だ。

後編『撤退濃厚のエレクトロラックス、周知なしはアリ?』では、家電量販店に今後の保証やメンテナンスについて質問し得られた回答や、そもそも「ギリギリまで撤退を公表しない」のはアリなのか、経済産業省に聞いた答えを紹介する。

佐藤 隼秀 ライター

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さとう はやひで / Hayahide Sato

1995年生まれ。大学卒業後、競馬関係の編集部に勤め、その後フリーランスに。趣味は飲み歩き・競馬・読書

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