そのときは何をされたのかわからなかった。後になって、120万円が無断で使われていたことが利用履歴から判明する。
女性が「その事務所はどこなの!」「今から行って取り返す」「警察に相談する」と言い出すと、夫は黙り込み、部屋にこもってしまった。女性は言う。
「夫はいつもそうなんです。そもそも活発に話すほうではなく、長い間、ちゃんとした会話をしてこなかった。私も、子育てと家のことで大変でしたし。家庭内別居というんでしょうね」
120万円は返ってこず、それどころか、事態はさらに深刻化していった。
このFX投資の一件から、夫は、「宝くじが当たる」「支援金を受け取ることができる」「投資モニターに当選した」といったネット上の勧誘を信用するようになった。
「120万円を取り戻そうと必死だったんだと思います」と女性。
SNS型投資詐欺が急拡大
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