「強盗に狙われやすい」危険な家"10の特徴"と対策 あなたの家は大丈夫?今日からできる防犯対策

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また、防犯バーも効果的だ。窓に設置する鉄格子のようなものだが、仰々しさに抵抗がある場合は、バーの本数が少ないものもある。

ガラスを破壊して中に侵入する際、鍵付近を割って手を入れ、解錠して入ってくるパターンが多いが、この鍵が1カ所ではなく2カ所になれば、それだけ時間稼ぎをすることができる。二重ロックも効果はあるだろう。

ただそれも窓ガラスを全面的に破壊すれば意味はなくなってしまう。より効果があるのが、防犯ガラスに替えることだ。

ただし注意が必要なのは、ガラスが飛び散りにくいとされる網入りガラスは防火用のもので、防犯用ではない。ガラスが飛び散らなければ侵入者にとっては破壊に適してしまうので、必ず「防犯ガラス」にしたい。

「賃貸マンション」でもできる対策は?

しかし、賃貸であったり、分譲であっても集合住宅の場合は、規定によって窓やサッシ、ドアを替えられないという物件がほとんどだ。

その場合は窓に防犯フィルムを貼ることで、侵入経路を防ぐことの一助となるだろう。そのときに注意したいのは、鍵部分だけ割られないように貼るのではなく、必ず全面に貼ること。一部だけ貼っても、全体を破壊されたら意味がない。

また、内側にサッシを取り付けることも防犯になるだろう。内窓を設置する(二重サッシにする)ことで、侵入者は窓を二重に破らなくてはならず、侵入に時間を要することになる。

防犯性を高めるためには、これらの策を取り入れたほうがいいが、そこまで予算が許さないという家庭は、「防犯カメラ作動中」といった防犯ステッカーを貼る、金庫などの貴重品を窓の外や玄関先から見える場所に置かない、などの基本的な対策をまずは行おう。

何よりまずは、あなたの自宅が「危険な家」であるかどうか、今すぐに確認してみてほしい。

松丸 俊彦 セキュリティコンサルタント

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まつまる としひこ / Toshihiko Matsumaru

警視庁に23年在籍。2002年日韓共催W杯サッカー大会においてロンドン警視庁の特別捜査官と共にフーリガン対策に従事。在南アフリカ日本大使館に領事として3年間勤務。南アフリカ全9州の警察本部長と個別に面会して日本大使館と現地警察との連絡体制を確立し、2010年南アフリカW杯サッカー大会における邦人援護計画を作成。警視庁復帰後、主に防諜対策(カウンターインテリジェンス)及び在京大使館のセキュリティアドバイザーを担当。全155大使館を延べ1,200回以上訪問し、大使館及び大使公邸に対するセキュリティアセスメント(警備診断)、特命全権大使を始めとする外交官に対するセキュリティブリーフィングを実施した。

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