自民党の新総裁に石破茂氏が決まった翌営業日の9月30日、東京株式市場は急落し、下げ幅は一時2000円を超えた。石破氏が金融所得課税の強化に前向きだったことが一因とされる。
ただ、この話は今に始まったことではない。納税者の年間所得が1億円を超えると所得税負担率が低下する、いわゆる「1億円の壁」は以前から問題視されてきた。
税負担の不公平感
わが国の所得税は給与・事業所得などには累進課税(最高税率は45%)を適用する一方、利子・配当・譲渡益といった金融所得は一律15%(地方合計で20%)の課税となる。高所得者ほど株式などの売却益の比率が高いため、所得税の負担率が下がる。
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