
(写真:maruyamada/PIXTA)
2%超の消費者物価上昇が2年半にわたって続いている。日本銀行がゼロ金利を解除したのも、2%物価が定着しつつあると判断したからだろう。それにしても黒田東彦前総裁の激烈な金融緩和でもなかなか上がらなかった物価が上昇を始めたのはなぜなのか。もう一度確認しておく必要がある。
コロナ後の世界インフレ
日本の物価上昇のきっかけが世界インフレにあったことは明らかだ。1980年代ごろから日本のインフレ率は一貫して欧米より2〜3%ポイント低かった。日本がデフレに陥った後も、実はこの関係に変化はなかった。今回、コロナ禍に伴うサプライチェーン障害や各種商品市況の高騰を機に欧米のインフレ率が2桁近くに達すると、日本のインフレ率も一時4%超になった。40年ぶりの高インフレでも欧米と日本のインフレ率の差は維持されたのである。
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