韓国トップアイドルが「イジメ吐露」に至ったなぜ 事務所と育ての親の板挟み「NewJeans」の憂鬱

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ハニがイジメについて吐露したのは9月11日、NewJeans メンバーらとともに行ったYouTubeでの緊急ライブ配信だった。8月末に代表職を解任されたミン前代表を代表職に復帰させてほしいとHYBEヘ訴えることを目的に行われたもので、ハニはこの席でイジメにあったことを告白した。

この発言をめぐり、韓国の雇用労働省や国会議員の事務所には、NewJeansのファンから「事実関係を調査してほしい」という陳情が殺到。同省傘下の調査機関が調査に着手し、現在、事実関係についての調査が進められているという。

所属事務所の代表と”対立”

国政監査には、ADORのキム・ジュヨン新代表も証人として出席した。ハニがイジメにあったという訴えに、「もどかしい心情で立証できるだけの資料を探していますが、残念ながら確保できていない状況です。とれる措置はすべてとりました。最善を尽くした」と証言。

これに対しハニは、「守りたいなら闘わなければなりません。でも、闘う意志もなく、何らかの措置をとる意志もないのに最善を尽くしたとはいえないのではないでしょうか」と反駁した。また、今回の「無視事件」に加えて、会社のトップクラスからも挨拶しても無視されたという話もしていた。

ところで、ハニはベトナム系オーストラリア人で韓国語は現在も勉強中だ。議員の質問の中の「葛藤」という単語がわからず、「すいません、葛藤という意味がわかりません」とはにかむ様子も見られた。

韓国国会の国政監査がエンターテインメント事務所の対立の中で起きたことを監査するのも、直接芸能人が出席するのも初めてのことだった。“前代未聞”といわれるこの事態。そもそもなぜアーティストがこんなカオスの中に置かれるはめになったのか。ここまでに至る経緯をざっくり整理してみたい。

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