高齢化団地の管理組合"ポンコツ理事長"奮闘記 個性的な理事会メンバーと挑む戦いの幕開け

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「1階のトイレが逆流してるのに、なんでそんなに他人事なんですか? お宅の階段の問題ですよ?」

「知らん!!!」

……これは、ある月の理事会で実際に交わされたやりとりの一部です。

7名の世代、職業、暮らしぶりはバラバラだった

理事会メンバー イラスト
多世代の7名は理事会でなければ顔を合わせることのない面々(シマシマの服を着ているのは水野)。勤務先によっては日中のプライベート携帯の使用を禁じていることもあり、単身世帯では業務連絡もままならない。団地の住民も知らぬ間に多様化していたのだった(イラスト/てぶくろ星人)

65歳以上のメンバーの家族構成はどこも似たり寄ったり。しかし、65歳未満のメンバーの暮らしぶりはさまざまでした。社会の多様化に伴って、理事会メンバーも多様化していたのです。

竣工当時からの住民か、転入してきた住民か。

17年前の理事会ではその違いが際立っていましたが、今の理事会には団地で育った世代も理事として出席するようになっています。

「団地の子ども会で一緒だった」と顔なじみの間柄だった人もいたようです。しかし、私自身は子ども会に属しておらず、2月の“役決め”の段階では初対面の人が半数以上。

長く団地に住んでいても、顔を合わせたことはなく、お互いの職業も年齢も家族構成も分からない……。

穏やかそうな皆さんだし、ベテランも多いから、気楽に行こうっと。だけど、来てない人が2名いるな……ちょっと心配。

私の意識はこの程度。自分が何の役に当たるかも知らずに、呑気な水野がそこにいました。

2月の“役決め”で衝撃の展開。いかつい大工が放った「俺やらんでええやろ」に長老たちがピリつく! そして最高齢の理事から「あんたやったらええやん」と無茶ぶりが! 未経験、フリーランス、単身世帯の女性がなぜ理事長を務める羽目に陥ったのか……その経緯を次回語ります。

文/水野康子

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