AI翻訳「ポケトーク」アメリカ市場を席巻の原動力 専用端末、セキュリティ重視で公的機関に浸透

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

この決定は、単なる通信プロバイダーの変更以上の意味を持つ。ソフトバンクとの協業により、販売面での連携も強化され、ポケトークの市場拡大戦略に大きく寄与すると期待されている。松田会長は、この決定が「スピードや対応エリア、通信品質など、総合的に判断した結果」であると説明し、純粋にビジネス的な観点からの判断であることを強調している。

この戦略的パートナーシップの変更は、ポケトークが専用端末市場でのリーダーシップを強化し、グローバル展開を加速させる意図を明確に示している。特に、法人向け市場での競争力を高め、セキュリティや管理機能の面で他社との差別化を図るうえで重要な役割を果たすと考えられる。

日本市場での多角的な展開

ポケトークは日本国内市場においても、言葉の壁をなくす取り組みを積極的に展開している。観光産業では、訪日外国人の増加に伴い、さまざまなサービスを提供している。例えば、家電量販店大手のビックカメラでは、店頭でポケトークを無償貸し出しし、外国人客が自由に店内で買い物ができるサービスを実施している。ポケトークアナリティクスの活用により、ベトナム語話者は免税に関する質問が多いことを確認し、店頭での案内資料の拡充につながったという。

ビックカメラではインバウンド客にポケトークの貸し出しサービスを展開している(筆者撮影)
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事