AI翻訳「ポケトーク」アメリカ市場を席巻の原動力 専用端末、セキュリティ重視で公的機関に浸透

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選択した2言語間で言語を自動識別して翻訳できる(筆者撮影)

新機種の価格設定は、個人向けモデルとビジネス向けモデルで大きく異なる。個人向けの「ポケトークS2」は3万6300円(税込、以下同)、大画面モデルの「ポケトークS2 Plus」は3万9930円からとなっている。

一方、ビジネス向けモデルは「ポケトークS2」が6万6000円、「ポケトークS2 Plus」が7万2600円となっている。すべてのモデルにeSIMによる3年間の通信期間が含まれており、ビジネスモデルには端末管理や利用状況分析が可能な「ポケトークアナリティクス」がセットになっている。

カメラで読み取った内容を翻訳する機能もある(筆者撮影)

アメリカ市場での急成長

ポケトークの事業成長を牽引するのはアメリカでの展開だ。2023年4-6月期の売上高159万3000ドルから2024年7-9月期には426万ドルへと、前期比2.5倍を達成。成長著しいのは教育分野での導入拡大だ。

現在、全米約1万4000学区の約5%にポケトークが導入されている。1学区あたり1000〜5000台規模の大型受注という。政府補助金の活用や、プライバシー保護法(FERPAやCOPPA)への準拠が、教育機関への導入を加速させている要因だ。

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