【産業天気図・コンビニ/スーパー】今下期はタバコ値上げ効果なくなる。来上期は震災特需剥落で横ばいか
2012年夏も節電ムードは残りそうだが、電力供給量が増加してくれば、出控えなどは一服感が出てきそう。機能性肌着や温感・冷感寝具なども、いったん買い揃えれば今後数年は大量には買い替えないはず。
中食やスイーツで女性や高齢者の取り込みに成功したコンビニは、大手を中心に出店ペースを上げて成長を維持する戦略で、下位チェーンや地方小売りなど、商品開発力の劣る企業が市場から退場したり、大手の傘下に下る再編が起きる可能性もある。
天気図予想の範囲外だが、来下期も少子高齢化が続く国内市場で流通業界全体が反転増加に転じるような牽引車はなかなか見あたらない。活路があるとすれば、国内ネット市場、もしくはアジアを中心とした海外出店の拡大だろう。
ネット通販に続く市場急拡大が予想されるネットスーパーや、ネット注文からコンビニ店舗での商品受取サービスなど、パソコンやスマートフォンを使いこなす20~40代、さらに今後増えるITリテラシーの高いアクティブシニアに対して、店舗とネット環境の双方で賢く顧客を囲い込むチェーンが成長を続けそう。
海外でも中国や東南アジアでの出店ペースが大手中心に加速しており、世界的な売上構成や店舗シェアでも国内序列を覆す例が出てくるかも知れない。
(山川 清弘=東洋経済オンライン)
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