「新幹線通勤補助」始めた佐久市、移住者のリアル 首都圏の企業で働くリモートワーカーに好都合
家族と笑顔で過ごす時間が増加。ご近所付き合いも良好
「庭で娘が走り回っているのを見ると、移住して良かったとつくづく感じます」と松本さん。
通勤するワーキングスペースも近いし渋滞もほとんどない。おしゃれな飲食店の数も湘南に比べると少ないが「外食しなくても家で食べるご飯がとっても美味しいんです」「何より、野菜が新鮮で種類が豊富。ご近所から野菜を分けていただくこともたびたびで、今まで住んでいた地域ではなかったことなのでびっくりしました」(松本さん)
「町内会には入りました。移住者も結構いる地域なので違和感なく受け入れてもらっています。生活情報を教えてもらえて助かっています。娘の進学先とかも相談できそう。何かのお役目が我が家にも回ってくるようですけど、持ちつ持たれつ。ご近所とも適度な距離感で暮らしていけそうです」(松本さん)
松本さんにこれからの住まい方について考えを聞いてみると、「ここの暮らしが落ち着いてきたら、中古の一戸建てを購入してリノベーションしたいとなんとなく考えています。市内には評判のいい小学校もあるらしく、子どもの教育環境も良さそう。佐久市を拠点に仕事と生活を両立するつもりです。
ただ、自分は引越しが好きなんです。夏を満喫できる南方面にもうひとつ居場所を持つ、というスタイルにも憧れています」
一度都市部を離れてみると、自由な暮らしがより身近になってくるのかもしれない。
そして、そんなふうに暮らしを楽しんでいる人のもとには、ゲストが集まってくる。「関東に住む友人や家族が遊びに来ることが前より増えそう」(松本さん)。今はまだ持て余し気味のスペースも、いずれ居心地のいいスペースに仕立てられていきそうだ。
取材・文/池上香夜子
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