「新幹線通勤補助」始めた佐久市、移住者のリアル 首都圏の企業で働くリモートワーカーに好都合

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2歳になる娘と夫妻(30代)で移住してきた松本知佳子さん。5月末の引越しで保育所利用が難しかったこともあり、移住してからは夫が育児と家事に専念中(画像提供/松本さん)

移住先候補に真っ先に上がった長野県

松本さんの会社は、パソコン環境があればどこでもできる業務が主体。定期的な出社はないので他の役員やメンバーの住まいも日本全国に散らばっている。松本さん自身の居住地を関東圏から移したことで、むしろ、オンラインミーティングではフラットな一体感を感じるくらいなのだそう。

それでも、月に1回以上は打ち合わせなどで東京圏に出向かなければならない。

「仕事先に行きやすいこと、自然環境に恵まれていること、このふたつが最初の条件でした」(松本さん)

そのとき移住先候補に真っ先に上がったのが長野県だった。

「スノーボードなどウインタースポーツが夫婦共通の趣味ということもあって、長野県が大好き。以前からずっと通っていた場所です。移住先として検討し始めて、ワクワクした気持ちになりました。

調べていくうちに、長野県の中でも移住初心者に厳しすぎない気候であること、そして、ほどよく田舎でほどよく便利、東京とのアクセスもいい長野市と佐久市が候補になりました。どちらも実際に訪問してみて、佐久市への移住を決定しました」(松本さん)

佐久市の冬はさほどの積雪がなく、年間の晴天率も高いのだそう。真夏の熱帯夜もない。

ほどよく田舎でほどよく便利な面としては、「日常生活に必要なお店がそろっています。

生まれ育った東京圏に比べると遊ぶ場所は確かに少ないですが、子どもが生まれてからにぎやかなスポットに行きたい欲が減ってきましたし、仕事ついでに家族で東京圏に遊びに行けるので不満はありません。自分よりも自然大好きな夫も、移住計画には大賛成してくれました」(松本さん)

都市部で暮らし、アウトドアを楽しんできた松本さん一家にはちょうどいい立地が佐久市だった。

(画像提供/松本さん)
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