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「兵庫県知事」嫌悪表情に表れた自己正当化の心理 反省の言葉を述べながらも追及には納得していない

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  • 清水 建二 株式会社空気を読むを科学する研究所代表取締役
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一方、こうした自信を見せつつも、知事は、自動車進入禁止とは知らず、「そう知らされた記憶はない」と発言しつつ、額をこわばらせる恐怖の微表情を見せます。「知らされていたかもしれない」という自身の落ち度、あるいは、それを指摘されることに恐怖した可能性が考えられます。

嫌悪微表情と反省という言葉の矛盾

次に、関係職員に対し、チャットで夜間、休日に指示をするという疑惑についてです。知事は「重要政策含め、共有してほしいという思いが強かった」と見解を述べます。

しかし、質問者に資料をもとに、「重要性や緊急性がないと考えられる問題でも対応を求めているのではないか」と指摘されたところ、知事は、鼻にしわを寄せる嫌悪の微表情を見せ、「やりすぎた面はあったのではないかと思っています。反省しています」と述べます。

嫌悪微表情は抑制された感情の漏洩であり、反省という言葉と一致する形で生じていません。矛盾の指摘に嫌悪したものと考えられ、反省の度合いに疑問符が付きます。

同様の心理が、百条委員会終盤でも垣間見られます。質問者が、「今までの答弁聞いて、さまざまな発言がありましたけれども、大声での叱責、物を投げる、いろいろな理由があって斎藤知事は『私の認識としては』とおっしゃいます。大筋で事実であったとしても、パワハラと認めない。

ところが、『パワハラを知っている』『パワハラを聞いた』とアンケートで答えた職員は、38.3%、1750人から寄せられているということです」と指摘すると、知事は嫌悪の微表情を見せます。「真摯に受け止め、反省して、行動の襟を正していこうと思います」という旨を述べますが、実際に反省の表情は見えません。

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