モーニングCセットの点心もチープさなし。肉焼売も雲呑も薄皮で具沢山ですし、えび蒸し餃子にいたっては、皮は半透明で宝石のよう。お箸で割ると「小エビなのに大きいね!」という、指の第1関節分ぐらいのサイズ感のエビがまるっと出てきました。
皮のもっちり、エビのプリプリに、たけのこのシャキシャキが三位一体となり、まあこれがおいしい。小洒落たお店の飲茶アフタヌーンティーに勝るとも劣らぬ味わいです。
知る人ぞ知る、だけど大人気の朝中華
筆者がお店に訪れたのは平日朝9時でしたが、この味とお得感だけあって、ファンも多いようで、お店はなかなかの繁盛ぶりでした。
常に10人以上、多い時は20人近くが中華粥を堪能していました。客層はさまざまで、カップルもいれば、ワイシャツ姿のサラリーマンもいれば、女性の1人客もいる。もちろん土地柄もあり無精髭にアニメTシャツのオタク風の男性もいました。
駅チカといえども地下にある店ですし、店外に大きくポスターやのぼりが出ているということもなく、およそモーニングをしてそうな雰囲気ではなかった(そもそも入店する際に営業しているのかどうかさえ疑わしく感じたほど)のですが、店の外で様子を見ていると慣れた様子で次々にお客さんが階段を降りていきました。
知る人ぞ知るお店ではあるものの、そのおいしさとコスパから、リピーターも多いのでしょう。チェーン店モーニングを食べ歩き、ほとんどのお店で「お得だなぁ」「コスパが良いなぁ」と思うのですが、今回は「こんなに安くていいのかしら?」と申し訳なくなるほどのモーニングでした。
お粥や揚げパンは決して原価が高いものではありませんが、しっかり煮込んだ本格的な中華粥や、目の前で料理人が手ごねして揚げる出来立ての揚げパンは、よそでは食べられない味で、原価以上の価値を感じます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら