何がすごいって揚げパンは揚げたて、点心は蒸したて、雲呑スープは具沢山、肉の小皿は「なんでこんな小さいお皿にぎゅうぎゅうに入れたの?」っていうぐらいぎっしり。そこに追い討ちで半熟の目玉焼き。
「これが800円!? 安いなぁ」と感心しきりのボリュームですが、さらにここに厨房前に並んだ中華粥と豆乳、お漬物とサラダがセルフサービスで食べ放題なのです。
「香福味坊」は、テーブル席から厨房が見えるのですが、料理人のお兄さんが揚げパンの白くて長いタネを、ビヨーンと伸ばしてクルっと二つ折りにしているところも丸見えです。
「めちゃくちゃ大きいけど、油で揚げたら小さくなるのかな?」という予想に反して、30cm定規ぐらいありそうな、特大サイズの揚げパンがやってきました。さっき目の前で揚がったばかりなので、アツアツのサクサクで、中はふわふわです。
味はほんのり甘く、このまま食べてももちろんおいしいのですが、ちょっと物足りない感じ。これをお砂糖を溶かして甘くした豆乳にジャボっと沈めてしゅませて食べたり、目玉焼きの黄身とからめて食べたり。そうすれば、一気に満足感もアップです。お茶漬けのあられの如く、とろとろのお粥にトッピングすれば、サクフワ食感が加わります。
食べる前は「こんなに大きくて食べ切れるかな?」「油で揚げてるから胸焼けするかな?」と思ったのですが杞憂でした。どのおかずとも食い合わせがよく、軽い食感でどんどん食べ進めることができ、あっという間に食べ終わってしまいました。
日本のお粥と違う?本場の中華粥を秋葉原で食す
中華粥は日本のお粥よりもさらに水分が多めでどろっと感はなし。とろとろだけどさらさらの仕上がりです。しっかり煮込まれているようで、米粒の半分ぐらいは溶け、口に含むとホロホロとくずれていきます。
この中華粥、お粥の具材は青菜のみ、味付けはほとんどされていない白がゆです。お粥ブースにはトッピングの小松菜が用意されていますが、こちらもお漬物ではなく茹でただけ。食べるとお米の滋味を感じる優しいお味。おいしい、おいしいんだけど少し物足りない。
ここからが、味坊モーニングの醍醐味です。お漬物をトッピングしたり、塩気の強いソーセージやチャーシューと一緒に食べたり、味の足し算を楽しみまくるのです。辛味や塩味や酸味の強い料理を、薄味の中華粥がまろやかにして、どれもこれもを朝ごはんにぴったりなおかずに変身させるのです。
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