新登場「ペアローン団信」はお得なのか?徹底試算 「片方の死亡でローンが両方免除」だが注意点も

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ペアローン契約済みの人は借り換えすべきか?

すでに他の金融機関でペアローンを契約している人が、このペアローン団信を付けるためにローンの借り換えをすべきかというと「そんなことはない」というのが筆者の見解だ。

別の金融機関へのローンの借り換えをするには、登記費用や事務手数料、保証料などが再び必要になる。2人分のローンの借り換えにこうした手数料を支払うことを考えると、収入保障保険で保障を上乗せする方がコストを抑えられる。

では、これからマイホームの購入を検討している人はどうすべきか。昨今、世の中の金利に大きな動きがみられている。住宅価格についても先行き不透明な状況だ。

住宅購入を考えるうえで一番大切なのは、自分たちにとってのライフプランである。今後、共働きを続けて2人でローンを返済するのか、働き方を変える可能性はあるのかなど、まずは2人のキャリアプラン、マネープランから、住みたいエリアや購入価格を考えたい。その予算感から物件候補を選び、条件のいいローンを選択していくという順番だ。

ペアローン団信は「おまけ」と考えよう

今回の試算では、ペアローン団信はお得という結果になった。ただし、ペアローン団信はあくまでもローンのおまけである。ペアローンには、死亡以外にも離婚や収入減少のリスクもある。

それでもペアローンを選択したい人は、多くの銀行の中から金利や条件を比較してローンを選び、そこにペアローン団信という選択肢があれば利用するという順番で考えたい。ペアローン団信という選択肢がなければ、収入保障保険などの生命保険を使って、配偶者分のローン返済に備える方法があることも覚えておきたい。

氏家 祥美 ファイナンシャルプランナー、ハートマネー代表

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

うじいえ よしみ / Yoshimi Ujiie

日々お金のことを考えなくても安心な家計の仕組みづくりが好評。キャリアコンサルタントでもあり、転職、起業、退職時のマネーアドバイスにも精通する。対面での家計見直し相談のほか、Zoomを使ったオンライン相談も実施中。実践女子大学非常勤講師。「いちばんよくわかる!結婚一年生のお金」(学研パブリッシング)ほか著書多数。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事