iPhone4Sがとどめ、国内携帯端末メーカーの最終章

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国内メーカーを苦境に追い込むのはアップルだけではない。9月末に行われたKDDIの秋冬モデルの新製品発表会。田中孝司社長が意気揚々と最初に掲げた機種は、台湾HTCのスマホだった。KDDIではこの秋冬、全9メーカーのうちの半数を海外メーカーが占めた。09年には英ソニー・エリクソンの1社のみだったが、スマホブームで海外勢が流れ込み、わずか2年間で競争環境は一変した。

 

 

従来国内では、通信事業者がメーカーに事前に要望を投げ、それに基づきメーカーが端末を開発。これを通信事業者が買い取る“護送船団方式”を取ってきた。

しかし、国内メーカーがスマホに出遅れるきっかけとなった昨秋からは、この密接な関係が裏目に出ている。

端末の開発は発売の1年程度前から進められるが、その間、市場では急速なスマホへのシフトが発生。国内メーカーが1年かけて開発した従来型の端末は時代遅れとなってしまったため、通信事業者は買い取る端末数を減らし海外メーカーのスマホを選んだ。

はしごを外された形となった国内メーカーからは「スマホに出遅れたのは通信事業者のせいでもある」と怨嗟の声が聞こえてくる。

 

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