最新のスマホ操作ツールは「刺青」とソックリ <動画>シリコン製シールの潜在力
シリコン製シールを地肌に貼って、あなたのスマートフォンを操る事を想像してみよう。
iSkinの製造元は、その薄く柔らかで柔軟なデザインが、装着型のモバイル・コンピューティングへの新しい可能性を生むと主張する。
マックス・プランク情報科学研究所エンボディ・インターアクション・グループの博士課程の学生であるマーティン・ウィーゲル氏は次のように説明する。
「現在の電子機器は、体に装着するのが非常に不快な硬い部品を使用しているので、装着する場所に制限があります。例えば手首や頭など。しかしこのセンサーは柔軟性がある伸縮可能なセンサーなので、様々な部位に装着できるのです。例えば、耳の後ろや前腕にさえ貼ることができます。そのため、現在の電子機器が可能とする以上の、より広い装着範囲を持つ事になります」
このプロトタイプ装置はいわゆる、電子肌'を基にしており、生きているようなロボットや、現実的な義肢の為に開発された。
刺青のようなデザインは最初に、コンピューターでスケッチされる。その後、レーザーで伝導性のある黒い炭素の粉末が付いたシリコンを切り取り形を作る。これを、2枚の透明な生体適合シリコンのシートで挟み、使用後に簡単に剥がす事のできる化粧用の接着剤で肌に固定するのだ。
このプロトタイプは現在有線でパソコンに繋がれているが、製造元によると、ワイヤレスにできる可能性のあるマイクロプロセッサが既に存在しているそうだ。
また製造元は、エネルギー源として装着者の体を使用し、電源を供給する事が次第に可能になると確信している。「電源としては人体を利用します。例えば、体温や血流のエネルギーを動力源に使用するのです」(ウィーゲル氏)。
今のところiSkinのプロトタイプをさらに進化させていく開発計画はないという。ただ開発チームは、人体とコンピュータのインタラクション研究に火が点くことを望んでいる。
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