日本「五輪で覇者」のスケボー、街から排除の明暗 「危ない」と禁止せず、まちづくりに生かすには

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ただ現在スポーツ施設は全国的に減少傾向にあり、環境確保のためには今後空間の「シェアリング」も必要になってくると言われている。

昨年度末には三重県四日市市で、歩行空間や広場などのオープンスペースを活用し、身体活動を促す社会実験が行われており、スケートパークをスケートボード以外にも使ってみようという試みも実施された。これは将来的にオープンスペースでのスケートボードとの共存の可能性を探るという意味でも、非常に興味深い。

また東京大学も三菱地所らと共に「ストリートカルチャーの導入による新たなまちづくり ー大丸有地区を事例にー」と題して、ストリートスケートと街の関係性に関する研究を行い、協力スケーターを募集している。

東京大学と三菱地所の産学協創連携「MEC-U Tokyo LAB」における総括寄付講座「ARISE City 研究拠点」のホームページ
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東京大学と三菱地所の産学協創連携「MEC-U Tokyo LAB」における総括寄付講座「ARISE City 研究拠点」にて、東京大学が「ストリートカルチャーの導入による新たなまちづくり」を課題に挙げている。(画像:MEC-U Tokyo LABホームページより)

まだまだ時間はかかるだろうが、日本でも少しずつスモールスタートでイノベーションを起こそうとする動きが出始めてきた。これからの日本における「スケートボードと街の関係性」がどうなっていくのかを、しっかり見届けていきたい。 

吉田 佳央 フリーランスフォトグラファー・スケートボードジャーナリスト

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よしだ よしお / Yoshio Yoshida

1982年生まれ。静岡県焼津市出身。高校生の頃に写真とスケートボードに出会い、双方に明け暮れる学生時代を過ごす。大学卒業後は写真スタジオ勤務を経たのち、国内最大手の専門誌にてシーンの最前線を記録し続け、2017年に独立。 現在は日本スケートボード協会をはじめ多くの国際大会や国内主要大会のオフィシャルカメラマンとして活動。ファッションやライフスタイル、広告等幅広いフィールドで撮影しながら、様々なメディアへ記事を寄稿。書籍の監修や教育講座の講師も務め、スケートボードを通して社会の課題解決や文化の発展に尽力している。

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