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ジム・ロジャーズ「投資で成功する唯一の方法」 世界の富裕層に共通する「お金」の考え方

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  • 花輪 陽子 ファイナンシャルプランナー
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UBS Global Wealth Report 2024によると、富は流動的であり、どのような富の階層でも、富の階段を登る可能性は、そこから下に落ちる可能性よりも一貫して高いです。しかし、最高資産層の約半分がその層から転落するリスクもあるようです。

例えば、香港市場に上場をした中国企業の創業者の中には、市場がよいときに売り抜けて超富裕層になっている方もいれば、株式を保有し続けていて普通の富裕層にとどまっている方もいます。事業で資産が貯まって、初めて投資をしたのが大失敗をして、富裕層から転落する方もいるのです。

特にインフレは毎年、それまでに築いてきた富を食い潰していきます。億り人になって早期退職をしようとしても、退職年齢によっては1億円では心もとないのです。

本書では大金を手にして運用を始める際の注意点、インフレを考慮した後の資産運用とリタイアメントプランニング、長く働く重要性などを強調しています。

日本でも億万長者は増えていく

UBS Global Wealth Report 2024では2028年までに、56の国と地域の中から52で100万米ドル以上の資産を保有する成人の数が増加すると予測しており、日本と韓国では米ドル建ての億万長者が25%増加し、台湾ではほぼ50%増加すると予測しています。

富の有機的成長がこの大幅な増加の一部を占めると予想していますが、台湾では主にマイクロチップ産業が人工知能ブームの恩恵を受けていることもあるようです。また、外国人富裕層の移民による恩恵も大きいようです。

ジム・ロジャーズ氏もアジアの時代の到来を早くから予測しており、自身も2007年から家族と共にシンガポールに移住しています。この大きなトレンドを頭に入れながら、日々の株式市場の上げ下げに惑わされないようにしっかりと本業と資産運用に力を入れていきたいものです。

(当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)

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