「会議に出ないと減給」…上司の命令は絶対? 労働弁護士は「従業員の義務」をどう考える
「会議には出てください。あなたの時間は『会社の時間』ですから」。
東京都内のIT企業でエンジニアとして働くMさんは、毎週火曜日にある定例会議に出席せず、自分の仕事をしていたところ、ある日上司から「会議に出席しないと、減給する」と告げられた。
Mさんはアメリカのニューヨークで生まれ育ち、自由な価値観を持っている。「日本の企業は、無意味で無駄な会議が多すぎる」と常々考えているMさんにとって、定例会議は自分が出席する意味のない会議で、その時間を自分の業務にあてたほうが、会社に貢献できると思っているそうだ。
無意味な会議でも出席しなければいけない?
上司に注意されてからは、しぶしぶ出席するようにしたそうだが、まったく無意味に思える会議でも、必ず出席しないといけないのだろうか。
また、会社は、会議に欠席したことを理由に、減給処分にすることができるのだろうか。労働問題に詳しい大山弘通弁護士に聞いた。
「Mさんは会議に出席すべきです。また、会議に出席しないことが続けば、減給処分を受けてもやむを得ないです」
大山弁護士はきっぱりと述べる。
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