遊びから学びを生み出す、昭島市立光華小「プレーパーク」作った学校の大変化 教育目標を具現化!子どもの主体性は育つか
今後の課題は、「光華小プレーパーク」の理念や実践をいかに継続、定着させていくかだという。
「僕たち公立の教職員には異動があります。(異動により)誰かがいなくなったらプレーパークもなくなってしまうのは無責任だと思いますので、地域の方や保護者の方にも可能な限り運営に入っていただき、持続可能な形を模索していきたいと思います。また、子育てサークルさんなど既存の団体にもプレーパークを使いたいという希望があれば、その方々の責任の範疇で使ってもらえるようなしくみも整えていきたいですね」
眞砂野氏から「光華小スピリット」と書かれた1枚の紙を見せてもらった。
〜「光華遊学」を実現する学校のために〜
・ 子どもの「安心」を大切にします
・ 子どもの「よき理解者であること」を大切にします
・ 子どもの「やってみたい!」を大切にします
・ 子どもの「できそうだ!」を大切にします
・ 子どもと「一緒に楽しむこと」を大切にします
・ 大人も「心身共に健康であること」を大切にします
(「光華小スピリット」より一部抜粋」)
などと記されている。
「地域の方が発案してくれました。『先生方は入れ替わってしまうかもしれないけれど、地域、保護者、先生方みんなで共有する光華小の“魂”のようなものを明文化して、それを代々受け継いでいけたらいいですね』と、提案してくれました。そこで、教員の意見をもとに原案をつくりました。
この『光華小スピリット』は、先日、学校だよりで保護者・地域の方にお披露目し、意見をもらいました。これが完成形ではなく、今後も必要に応じて手を加えながら、新しい学びを本校に残していくための土台としていけたらと思います」
学校が地域のハブステーションに
「学校は、『地域のハブステーション』であるべきだと思います」という眞砂野氏。
「近年、学校現場は人手不足、保護者は忙しくPTAなどのなり手不足、地域では地区委員さんなどの高齢化や固定化が進んでいます。このような中で大切なのは、学校と保護者と地域が融合していくこと。お互いがウィンウィンになる接点が必ずあるはずなので、例えば、運動会や文化行事、宿泊行事などを合同で行うなどにより、より密接に連携できるようになるのではないかと考えています。
教育理念を共有し、学校を『開かれた場所』として、さまざまな立場の人たちが相乗りしながら物事を進めていくことが、子どもたちの成長や地域社会の活性化につながるのではないでしょうか」
校庭にプレーパークを作った光華小学校は、学校教育目標や校内研究の主題とマッチして、まさに、学校中がプレーパークのような活気を帯びていた。
光華小学校の取り組みは、従来の学校教育にとらわれない、子どもたちの主体的な学びと地域とのつながりを育む新しい学校像の可能性を示している。
(注記のない写真:長島ともこ撮影)
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