日経平均続落、円高や中国株下落が重しに 安倍内閣の支持率低下も微妙に影響か
[東京 27日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続落。世界景気の減速懸念を背景に前週末の欧米株が下落した流れを引き継ぎ、週明けの東京市場でもリスク回避の売りが先行。円強含みや軟調な中国株などが重しとなり、日経平均は後場に265円安まで下げ幅を拡げた。一方、日銀によるETF(上場投信)買い期待などが下支えし、引けにかけては下げ渋りの動きとなった。
日経平均は終値で7月13日以来2週間ぶりに25日移動平均線(2万0415円43銭=27日)割れとなった。業績予想の上方修正を発表した富士通ゼネラル<6755.T>や協和発酵キリン<4151.T>、4─6月期の大幅増益が報じられた日本郵船<9101.T>など好業績銘柄は買われたものの、幅広い銘柄に利益確定売りが出て、東証1部の8割強が値下がりした。
東証1部の出来高は18億8805万株と低調で、手控えムードも強いという。東洋証券ストラテジストの檜和田浩昭氏は「今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、米金融政策の方向性を見極めたい投資家が多いうえ、夏季休暇入りを前にポジションを減らす動きもみられる」と指摘。そのなかで「下値では個人投資家の買いが入り、日本株を支えている」との見方を示した。
安倍内閣の支持率低下が伝わったことで、海外投資家による売りを警戒する声が聞かれ、株価の重しとなった一方、「支持率が下がれば経済に目を向けた政策期待も浮上しそう」(国内証券)との見方も出ていた。
個別銘柄では、ワタベウェディング<4696.T>がストップ高。24日、同社に対し千趣会<8165.T>が1株700円でTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表。ワタベの株価はTOB価格にさや寄せする動きとなった。
東証1部騰落数は、値上がり219銘柄に対し、値下がりが1606銘柄、変わらずが66銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 20350.1 -194.43
寄り付き 20374.05
安値/高値 20278.73─20486.93
TOPIX<.TOPX>
終値 1637.9 -17.96
寄り付き 1644.19
安値/高値 1631.6─1649.68
東証出来高(万株)188805
東証売買代金(億円) 22330.43
(杉山容俊)
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