五輪開催「日本の金メダル数」と株価の意外な関係 パリ五輪中の株価はどのように推移するのか

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1964年の東京五輪のケースは株価が下げましたが、これは自国での開催で、五輪前に株価が期待を反映してしまって、期間中は下げてしまいました。

同じく2021年の東京五輪も日本開催でしたが株価は上昇しました。コロナ下での開催で、事前に五輪開催までも不安視されていたため、実際の五輪期間での盛り上がりが素直に株価に反映されたと見られます。

日本選手のメダル数は、アメリカの大手データ会社グレースノート社から、金12個(7月24日時点での最新)との予想が発表されています。パリ五輪期間となる7月26日から8月11日までの約2週間も日本選手の活躍と共に堅調な相場が期待されます。

日本選手が活躍すると上昇する業種

次に、2つ目のジンクスを取り上げます。日本選手が活躍する五輪期間ではどのような業種が上昇する傾向があるのでしょうか。東証の33業種別株価指数を使って調べてみました。業種別指数のデータは手元でとれる最長期間で集計すると、上表のうち、直近に近い過去3回のみとなります。結果は下表に示されます。

先ほど、活躍する日本選手に関連した企業が五輪期間で注目されやすいと伝えましたが、業種のくくりでみると、意外な業種の上昇が上位となっています。

鉄鋼(下表中の青字)は過去3回でいずれも上昇率が高い業種でした。鉄鋼は内需景気と深く関係する業種ですが、五輪で日本選手の活躍が景気を刺激すると期待されるからかもしれません。また、海運業(下表中の赤字)も3回中で2回が上位となっています。海運業も同じく景気敏感株として荷動きが活発となると上昇する業種です。

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