RIZIN「手越祐也の国歌独唱を批判」は失礼なのか 手越が辞退し、選手に批判が集まっているが…

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これがきっかけとなり、手越さんに批判が集まった。RIZINは22日、公式X上にリリース文を掲載、手越さんの国歌独唱の中止の発表とともに、謝罪を行った。

RIZIN
手越祐也の国歌独唱を中止した経緯とお詫びを発表したリリース(画像:RIZIN FIGHTING FEDERATION公式Xより)

朝倉選手と平本選手では温度感は異なるものの、両選手、および一部のRIZINファンが手越さんの国家独唱に難色を示した理由として、下記のことが挙げられるだろう。

・RIZINに国歌独唱は向かない
・試合以外の過剰な演出は必要ない(試合に注力したい)
・(過去に数多くのスキャンダルを起こした)手越さんは適任ではない

これらの意見には一理あるとは思うが、両選手がSNSに投稿したのは悪手であったと思う。

話題づくり自体は悪くはないが…

スポーツ、特に格闘技はエンターテインメント――「興行」と呼んだほうがしっくりくるかもしれないが――の要素が強く、さまざまな趣向が凝らされたり、競技以外の話題づくりが行われたりするのは通常のことだ。今回の手越さんによる「国歌独唱」もそうだろう。

昔であれば、野球やサッカーをはじめ、メジャースポーツはテレビで中継され、一家で視聴するのが普通だった。現在は、競技もメディアも多様化、細分化しており、注目を集めるためには、競技以外のイベントで話題を集めざるを得なくなっているからだ。

ときには「場外乱闘」的なことが起こることもあるが、話題づくりの一環として、必ずしも否定すべきものでもない。

RIZINでも、過去に物議をかもしたり、炎上したりしたことは何度もあった。

2023年には、ラウンドガールが「BreakingDown(ブレイキングダウン)」(朝倉未来選手がプロデューサーを務める格闘エンターテインメント)の一部出場者を批判して物議をかもした。平本選手が今回Xで言及している深田えいみさんは、セクシー女優だが、同年8月に黒水着を着用してプレゼンターを務めたことで話題になっている(炎上はしていない)。

2022年には、元5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー選手への花束贈呈で、「ごぼうの党」の奥野卓志代表が、花束を渡さずリングに投げ捨てて、大きな批判を浴びている。なお、本件について、奥野氏は土下座して謝罪を行った。

RIZIN側が仕込んだものではない件も多いが、炎上したり、物議をかもしたりするたびにニュースになり、ファンではない人からも注目を集めるに至っている。

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