週刊東洋経済 最新号を読む(5/23号)
東洋経済オンラインとは
ライフ

ヴィレヴァン300店巡って見えた「人材育成の失敗」 POPを書けない、サブカルに疎い店員増加の背景

9分で読める
  • 谷頭 和希 都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家
2/5 PAGES

そんな同チェーンだが、全国にはヴィレヴァンを愛し復活してほしいと願う人々がいる。Xで活動する、「ヴィレヴァン全店まわるひと」さん(ヴィレ全さん)も、そんな一人だ。

(出所:ヴィレ全さんのX

そのアカウント名通り、日本全国にあるヴィレッジヴァンガードを一軒ずつめぐりながら、各店の様子をXで発信。店舗では名刺を渡し、時に酒を飲み交わしながら、現役従業員からも多くの話を聞いてきたという。

今回は、そんなヴィレ全さんから見た、ヴィレヴァンの現在の姿と、リサーチを重ねて気付いた“本質的な問題”についてお伺いした。

「小さなアニメイト」化するヴィレヴァン

ヴィレ全さんは、3年ほど前から、この名前での活動を始めた。

「ヴィレヴァンは現在、300店舗ちょいあるのですが、そのほぼすべてに行きました。足を運べてないのはおそらく、北海道の帯広店、釧路店、そして千葉県の銚子店の3店舗ですね。もともと、仕事が全国を飛び回る仕事なのですが、それに合わせて店舗巡りもしています」(ヴィレ全さん)

そんなヴィレ全さんは、現在のヴィレヴァン店舗をどう見るか。

「すべての店舗に通じる話として、商品ラインナップが“普通”になってきていると感じます。

ヴィレヴァンは店舗パターンが4つあるんですが、それぞれで様子が違います。東京にあるような路面店だと、訪れる人の年齢層はかなり高い。一方、イオンモールなどに入っている店舗は、家族連れが多くて、子供も多い。ただ、こうした店舗は、YouTuberやVTuberのグッズが多くて、ちょっとしたアニメイトみたいな感じなんです」(ヴィレ全さん)

(写真:ヴィレ全さん提供)

ここまでは、ネット上でも多くの人が指摘していること。だが、商品ラインナップ以上に、ヴィレ全さんが憂慮しているのは、その「働き手」の問題だ。

「現在のアルバイト従業員の少なくない人が、『ヴィレヴァンらしさ』を共有できていない現状があるようです。

次ページが続きます:
【衝撃的なその理由…】

3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象