夏の旅行「まだ間に合う」格安航空券を探してみた 国内と海外それぞれの"狙い目"路線はどこだ?

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ZIPAIRはJAL系列のLCCだが、直行便で所要時間もフルサービスキャリアと変わらず、機内サービスも機内食が提供されないことを除けば大きな違いはない。

意外さという意味でいえば、パリも比較的安い。

たとえば8月8日(木)羽田発・8月19日(月)羽田着のパリ往復(中国東方航空)は総額で12万円台前半。行き帰りに上海で1泊ずつ泊まる必要があるので、時間に余裕がある人向けにはなるが、無料かつビザなしで上海観光もできるという見方もある。

中国東方航空
中国東方航空の機体(写真:kanno34 / PIXTA)

中国東方航空は、ニュージーランドのオークランド行きも安く、8月29日(木)羽田発・9月2日(火)羽田着で7万9000円台となる。オークランドも冬となるので、避暑地の選択肢として有力といえるだろう。

バリ島までビジネスで15万円台

安いのはわかったけれど、エコノミーに長時間乗るのはつらい……という人におすすめなのが、香港航空の成田発デンパサール(バリ島)ビジネスクラス往復だ。8月29日(木)成田発・9月6日(金)成田着で往復総額15万円強。

同日の同航空のエコノミークラスは6万8000円程度。差額は8万円強となるが、香港経由で、ビジネスクラスに4フライト乗ることになるので、1区間2万円強でアップグレードできたと考えるとかなり割安ともいえる。

なお、東南アジア各都市へはマレーシア航空もビジネスクラスで15万円台からカバーしており、ビジネスクラスユーザーとしては有力な選択肢となりそうだ。

海外旅行はファーストクラスじゃないと、という富裕層におすすめなのが、ブリティッシュ・エアウェイズの羽田発ローマ往復だ。

総額76万6000円もするが、エールフランス航空やエミレーツ航空なら159万円台、ルフトハンザドイツ航空なら229万円台なので、それらに比べれば、むしろ“格安”に感じられるかもしれない。

さらに、マイレージをアラスカ航空のマイレージプログラム「マイレージプラン」に加算すると、往復で合計約5万8000マイルを獲得できる。

6万マイルあれば、羽田から上海までのJALビジネスクラスや成田からスターラックス航空のビジネスクラスで台北まで2往復できる。その2回分の航空券代に近いマイルが、一度のフライトで貯まることを考えると、夏休みの航空券代として、必ずしも「高すぎる」とは言い切れないのではないだろうか。

橋賀 秀紀 トラベルジャーナリスト

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はしが・ひでき / Hideki Hashiga

東京都出身の50代。早稲田大学卒業。「3日休めれば海外」というルールを定め、ほぼ月1回の頻度で海外旅行に出かける。訪問国は131カ国。著書に『世界一周航空券バイブル』(イカロス出版)など。『週刊東洋経済』で「サラリーマン弾丸紀行」を連載した。Yahoo!ニュース エキスパート。記事の内容についてのお問い合わせ・取材の依頼などについてはこちらまで。

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