米株は続落、アップルなどハイテク株に売り 過去最大赤字のマイクロソフトも下げる
[ニューヨーク 22日 ロイター] - 22日の米国株式市場は続落。アップル<AAPL.O>などが発表したさえない決算を嫌気し、ハイテク株に売りが出た。
前日に決算発表したアップルは4.3%安。第4・四半期の売上高予想が予想を下回り、昨年1月以来の大きな下落率を記録した。
アップル株は主要3指標の重しとなり、ダウ平均を37ポイント近く押し下げた。S&Pテクノロジー株指数<.SPLRCT>は1.6%下げ、主要10業種で最も下落率が大きかった。
同じく21日に四半期としては過去最大の純損失を発表したマイクロソフト<MSFT.O>も3.7%安となり、1月以降で最大の下落率となった。ノキアの携帯電話事業に関する評価損を計上したほか、基本ソフト(OS)ウィンドウズの需要も落ち込んだ。
検索大手ヤフー<YHOO.O>は1.2%下落した。中核事業のオンライン広告の復活に苦戦する中で、7─9月期の売上高見通しが市場予想を下回ったことが材料視された。
プライベート・クライアント・リザーブ・オブ・USバンク(ロサンゼルス)の投資マネージングディレクター、David Schiegoleit氏は「過去2日間に市場でハイテク企業の決算発表による多少の消化不良が起きている。週初からIBMの失望を誘う発表があり、マイクロソフト、アップルと数社の発表が続いた。このためハイテク決算から市場は若干の胸焼けを起こしている」と話した。
ダウ工業株30種<.DJI>は68.25ドル(0.38%)安の1万7851.04ドル。
ナスダック総合指数<.IXIC>は36.35ポイント(0.70%)安の5171.77。
S&P総合500種<.SPX>は5.06ポイント(0.24%)安の2114.15。
22日朝までに決算発表を終えた102社のうち、70%が利益予想を上回り、過去の4四半期の比率と一致したほか、1994年以降の平均である63%を上回っている。
しかし、売上高予想を上回ったのは55%で、2002年以降の平均である61%を下回った。米国企業の第2・四半期の売上高の落ち込みはこの6年間近くで最も大きくなると予想されている。米国企業の海外での収入が目減りするドル高が原因の1つ。
この日の明るい材料は住宅セクターだった。6月の中古住宅販売件数がほぼ8年半ぶりの高水準だったことを好感し、PHLX住宅株指数<.HGX>は1.7%上昇した。住宅建設大手のレナー<LEN.N>が2.3%値上がりした。
騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が下げ1791で上げ1283(比率は1.40対1)、ナスダックは下げ1437で上げ1339(1.07対1)だった。
BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合計出来高は約68億株で、7月の平均をわずかに上回った。
(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>
終値 17851.04(‐68.25)
前営業日終値 17919.29(‐181.12)
ナスダック総合<.IXIC>
終値 5171.77(‐36.35)
前営業日終値 5208.12(‐10.74)
S&P総合500種<.SPX>
終値 2114.15(‐5.06)
前営業日終値 2119.21(‐9.07)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら