日経平均7日ぶり反落、決算見極めへ 米株安や円高進行で利益確定売り優勢に
[東京 22日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は7日ぶりの反落。下げ幅は一時260円超となった。直近で急ピッチな株高となっていたなか、米国株安やドル安/円高の進行を受け、利益確定売りが広がった。後場には日銀によるETF(上場投信)買い観測から、下げ幅を縮小する場面もあったが、日米企業の決算を見極めたいとの姿勢は強く、戻りは限定的だった。
日経平均は前日まで6連騰。年初来高値に接近する動きをみせていたが、6営業日中の上昇率は5.3%と急ピッチな株高となっていた。東京市場では序盤から輸出関連株を中心に売りが先行。決算を発表した米アップル<AAPL.O>が時間外取引で大幅に下落したことを嫌気し、村田製作所<6981.T>やTDK<6762.T>など関連銘柄が軟調に推移した。
「日本株に対する買い材料が乏しいなかで利益確定売りが広がった。黒田・日銀総裁のバンコクでの講演における発言を受け、ドル/円が弱含んだことも日本株の頭を押さえる形となった」(エース経済研究所社長の石飛益徳氏)という。
後場に日経平均は2万0600円台後半まで戻す動きをみせたが、大引けにかけて再び軟化した。電子部品株のほか、メガバンクの下げも目立つ。TOPIXとJPX日経400<.JPXNK400>は8日ぶりの反落となった。
個別銘柄では三井化学<4183.T>が年初来高値を更新。22日朝に発表した2015年4―9月期業績予想の上方修正を好感した。21日に自社株買いを発表した神戸物産<3038.T>は大幅高。半面、同日に4─6月期業績を発表した安川電機<6506.T>は小幅安となった。連結営業利益が前年同期比34.3%増の91億円と、堅調な内容を受け買いが先行したものの、その後は売りに押される形となった。
東証1部騰落数は、値上がり288銘柄に対し、値下がりが1517銘柄、変わらずが86銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 20593.67 -248.30
寄り付き 20657.80
安値/高値 20576.19─20677.84
TOPIX<.TOPX>
終値 1655.37 -18.51
寄り付き 1660.95
安値/高値 1654.05─1662.17
東証出来高(万株) 216132
東証売買代金(億円) 23689.14
(長田善行)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら