原発の敷地面積があれば太陽光はもっと発電可能--テスラ・モーターズCEO イーロン・マスク

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二つ目は補助金なども含めた原発の正確な発電コストを算出すること。そのためには、たとえば会計事務所など、客観的な試算ができる第三者がコストを算出するのがベストだ。そのうえで、補助金は各エネルギーに対して公平に提供する。何も太陽光を優遇しろ、と言っているわけではなく、補助金は平等に与えられるべきだと考えている。

さらに、太陽光発電には初期投資費用がかかるので、設備投資のために低利子ローンを提供するべきだ。太陽光の場合、いったん設置してしまえば、原発や火力発電のように継続的な燃料コストはかからないし、維持費も高くない。何十年も発電できるという利点もある。まずは設置できる環境を整える必要がある。

原発は簡単な選択だが長期的な視点が必要

--テスラのほかに、(太陽光発電ベンチャーの)ソーラーシティの会長も務めていますが、今回のことを機に日本に進出する考えは?

私も経営陣を説得しようとしたが、規制の問題に加えて、米国企業が日本に受け入れられるのか、という懸念もあり、進出の考えはない。

--太陽光発電の普及例として、カリフォルニアやドイツなどを挙げていますが、カリフォルニアでの普及率はどの程度ですか。

普及率からすると、全体の1%程度だが、成長率は年率50%程度にも上る。つまり今後は、1%が1・5%になり、それが2%、3%と伸びていく。それにしたって普及率が低いと思うかもしれないが、すべての大木も元は小さな種。大事なのは成長率だ。ソーラーシティの場合、年間2倍のペースで成長している。

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