公平で効率的な雇用を目指すサンタクララバレー交通局

 

 

車社会のアメリカでも、ガソリン代、駐車代、架橋の使用料金の高騰などで、公共交通機関の利用が増えている。今回は、カリフォルニア州のサンタクララバレー交通局ことVTAの採用や待遇についてレポートする。

VTAは日本で例えるならばシリコンバレーのJR東海といったところだろうか。サンタクララ郡には赤字経営の私営バス3社があったが、1969年頃から郡自体が経営を受け継ぐ案が浮上、73年1月からサンタクララ郡が運営するようになった。

シリコンバレーを駆けめくる84のバス路線、サンノゼ、マウンテンビュー、ミルピタスなど62駅を結ぶ87年開業の鉄道路線を持つ。自家用車通勤の費用高騰から、鉄道路線の利用者は1年前と比べ7.5%、バスでは7%伸びている。

VTAの局員に対する待遇はどうか。市場開発部長の場合、経験により、月額7893ドルから9594ドル、年間で9万4723ドルから11万5128ドルという待遇。病気休暇、医療、歯科、眼の保険、生命保険など福利厚生や公共職員退職年金もあり、民間のベンチャー企業と比べると、ストックオプションはないものの、違う観点から恵まれた待遇といえなくもない。

VTA組合員の中には「赤字体質から脱却し、2011年度は2100万ドルの黒字となるはず」と主張し、更なる待遇改善を求める者もいる。

VTAへの応募する場合は、ほとんどの場合、メールで履歴書を送る。VTAは長年の赤字経営からか、人事関連の費用と手間を省くため、様々な工夫をしている。メールで履歴書を受け付けるのは、 郵便で送られてくる履歴書を処理するよりもコストが安く済むからだ。また、予め質問をネットに掲げ、応募者に答えさせることで、面接前の人選を行っている。

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