「生保業界のビッグモーター」にすり寄る生保 生保による過剰な便宜供与と利益供与が復活
それはひとえに、便宜供与の見返りとして、FPパートナーに自社の保険商品を優先的に取り扱ってもらいたいからにほかならない。
事故車を旧ビッグモーターに紹介する見返りとして保険契約を割り振られていた大手損害保険各社と、構図は同じだ。それが、生保業界のビッグモーターと呼ばれるゆえんでもある。
「便宜供与を超えて、利益供与だ」と金融庁幹部
便宜供与はそれだけではない。FPパートナーの内部資料によると、アフラックから年間9000万円超、ひまわり生命から6000万円を、広告料として過年度に受け取っている。FPパートナーが運営する、マネードクターのウェブサイトと店舗(5月末で27店舗)のサイネージボードに掲載する広告の料金というが、はたして相場に見合ったものなのか。
参考として、首都圏のターミナル駅構内にあるサイネージボードに広告を表示する費用は、年間で1億円近くとされている。それと同等の広告効果がマネードクターのサイトと店舗に本当にあるのか。「便宜供与を超えて、利益供与だ」と金融庁の幹部は眉をひそめる。
FPパートナーの関係者によると、ひまわり生命はFPパートナーが上場した直後の2022年秋、出資の打診をしているといい、あの手この手での経営支援に余念がないようだ。
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