中国EV「小鵬汽車」、VWへの技術供与が収益源に 1~3月期にソフトウェア関連などの売上倍増

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小鵬汽車とVWは、2023年7月に資本提携を発表。VWが小鵬汽車に出資(訳注:出資比率は約5%)するとともに、小鵬汽車のEVをベースに2つの新型車を共同開発し、VWブランドで販売することに合意した。

VWは小鵬汽車との協業強化に前のめりだ。写真はVWの中国事業を率いるラルフ・ブランドシュテッター氏(VW中国法人のウェブサイトより)

両社は2024年2月、プラットフォームやソフトウェアの共同開発、部材の共同購買などにも協業を拡大。4月には、自動車の機能全体を電気的・電子的に制御する「E/Eアーキテクチャー」の共同開発にまで踏み込んだ。

VW以外との提携も模索

こうした関係強化を通じて、小鵬汽車は独自に育んできたEV関連技術の価値に自信を深めているようだ。副総裁の張氏は決算説明会で次のように発言した。

「VWとの協業は排他的なものではない。わが社はオープンな姿勢を維持し、他社との戦略提携の機会も探っていく」

本記事は「財新」の提供記事です。この連載の一覧はこちら

なお、小鵬汽車が立ち上げ準備を進めているサブブランド「MONA(モナ)」について、同社の創業者で董事長(会長に相当)を務める何小鵬氏は「6月に第1号モデルをお披露目し、7~9月期に発売する」と明らかにした。

MONAの前身は、ネット配車サービス大手の滴滴出行(ディディ)のスマートEV開発部門だ。小鵬汽車は2023年8月、同部門を58億香港ドル(約1161億円)で買収した。第1号モデルは、そこで開発された小型車になる予定だ。

(財新記者:翟少輝)
※原文の配信は5月22日

財新編集部

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Caixin

2009年設立の財新は中国の経済メディアとして週刊誌やオンライン媒体を展開している。“独立、客観、公正”という原則を掲げた調査報道を行い、報道統制が厳しい中国で、世界を震撼させるスクープを連発。データ景気指数などの情報サービスも手がける。2019年末に東洋経済新報社と提携した。(新型肺炎 中国現地リポート「疫病都市」はこちらで読めます

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