今年も25万人「タイフェス」巨大成長した深い理由 最初の来場者3万人から日本屈指のイベントに

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タイフェスティバルと一緒に会社も成長してきたところはあるというが、出店する企業にとっては消費者へのアピールの場というだけではない。ガーンジャナハッタキット公使が言う。

「来場者にはビジネス関係者も多いので、商談の機会でもあるんです」

東京のタイフェスが世界展開のお手本に

タイ関連のほか、観光、食材や貿易関連など、さまざまな企業同士が交流する場としても、タイフェスティバルは注目されているのだ。

「いまでは東京のタイフェスティバルが、世界中のお手本になっていますよね」(ガーンジャナハッタキット公使)

スイスやスウェーデン、ブラジルなど世界各国でタイフェスティバルが行われているそうだが、東京が最も規模が大きく、またビジネスとの結びつきや両国の交流など、深く広く現地社会に浸透してきた。

「日本に住むタイ人たちにとって、自慢のイベントなんです」(ガーンジャナハッタキット公使)

代々木公園
2024年は2日間でおよそ25万人が来場した

2023年からは、タイ外務省の方針でフェスティバルの自立性を高めるよう奨励されたこともあり、主催には民間企業が参入し、またスポンサーを募ることになった。

「来年以降も引き続きスポンサーを歓迎しています。これだけ経済効果のあるイベントは魅力的だと思いますよ」

今後も両国の友好の象徴として賑わうことだろう。

室橋 裕和 ライター

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むろはし ひろかず / Hirokazu Murohashi

1974年生まれ。週刊誌記者を経てタイに移住。現地発の日本語情報誌に在籍し、10年に渡りタイ及び周辺国を取材する。帰国後はアジア専門のライター、編集者として活動。「アジアに生きる日本人」「日本に生きるアジア人」をテーマとしている。主な著書は『ルポ新大久保』(辰巳出版)、『日本の異国』(晶文社)、『おとなの青春旅行』(講談社現代新書)、『バンコクドリーム Gダイアリー編集部青春記』(イーストプレス)、『海外暮らし最強ナビ・アジア編』(辰巳出版)など。

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